三郷総合病院



当院検査科では、臨床検査技師18名にて、迅速・正確な検査データを24時間体制で臨床に提供できるよう心がけております。臨床検査は、患者様の病気の原因・診断・治療効果を知る上で重要な指標の一つです。

検体検査

生化学検査

血液中・尿中に含まれる成分を全自動分析装置にて測定し、肝臓・腎臓・心臓・膵臓などの状態を調べる検査です。

血液検査

血液中の赤血球・白血球・血小板・ヘモグロビン量を測定したり、血液を固まらせる働きを持つ凝固因子の活性を調べます。

一般検査

尿検査:尿中に含まれる糖・蛋白・潜血を調べたり、顕微鏡で尿中の 細胞をみる検査です。
便検査:便潜血反応にて消化管の出血の有無を見たり、便中の寄生虫を調べます。

輸血検査

安全な輸血を行うために血液型検査・不規則抗体検査・交差適合試験を行っています。

免疫学的検査

肝炎ウイルス・インフルエンザウイルス等を調べる検査です。

生理機能検査

心電図

心臓が収縮する時に発生する、非常に弱い電流を波形にし記録する検査です。不整脈・狭心症・心筋梗塞・心肥大などを調べます。

ホルター心電図

小型軽量の装置を身につけ、24時間心電図を記録し不整脈・狭心症の有無・治療効果の判定などに有用な検査です。

トレッドミル検査

医師の立会いのもとで、ベルトコンベアの上を歩き心臓に負担をかけ、心電図や血圧の変化を記録する検査です。虚血性心疾患の診断、心機能の評価、治療効果の判定に有用です。
(検査中電極を付け直す場合がありますので、上半身は病衣着用で行います)

呼吸機能検査

喘息、肺繊維症、肺気腫など呼吸器疾患の有無や治療効果の判定に有用な検査です。

睡眠時無呼吸検査

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簡易
小型の機器をご自宅に持って帰っていただき、寝る前にご自身で装着し、睡眠時の呼吸状態について調べる検査です。(装着は簡単な操作です) 必要に応じ、精密検査を行います。
精密
入院して行う検査で、様々な項目を同時に記録します。測定には頭や体にセンサーを取り付けますので、少々わずらわしく感じるかもしれませんが、痛みを伴う検査ではありません いずれも、睡眠時無呼吸症候群の判定・治療に有用です。

脳波検査

脳内の非常に微弱な電流を波形にして脳の活動状態などを調べます。てんかん、脳挫傷、脳血管疾患などのときに検査をします。検査時間はおよそ1時間です。

動脈硬化検査

両足首と両上腕の血圧・心電図・心音図を測定し動脈の硬さや、動脈のつまりの程度、血管年齢を検査します。検査時間はおよそ5分です。

超音波検査

[腹部]
肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣・消化管などの臓器を観察し、疾患の有無を検査します。

[表在]
甲状腺・乳腺などの疾患の有無、頚動脈や四肢の血管内の血栓や狭窄の有無を観察をします。

[心臓]
心臓の動きや大きさ、弁膜の性状、逆流の有無などを検査します。
検査時間はおよそ20分~40分です。

* その他、聴力検査、神経伝導速度、ホルタ―血圧検査(ABPM)、皮膚灌流圧測定検査(SPP)も行っています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep apnea Syndrome)は、気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
いびきや起床時の頭痛、日中の眠気や倦怠感などの症状があります。また、高血圧や脳卒中などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症を引き起こす事もあります。そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。ですから、患者様に合わせた適切な検査と治療が必要です。

検査について

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の出来事ですので、検査は入院していただき、睡眠に関する様々なことを測定する終夜睡眠ポリグラフィーという検査を実施します。
測定する項目は睡眠状態を見るために脳波・眼球運動図など、また鼻の気流とお腹と胸の動き、血液中の酸素の濃度などを同時に記録します。測定には体にセンサーを取り付けますので、少々わずらわしく感じるかもしれませんが、痛みを伴う検査ではありません。

治療方法について

検査後、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、患者様にあった治療法を選択します。適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、上記合併症を予防・改善することができます。軽症の方は、減量や飲酒を控えるなどの生活習慣の改善により症状が軽減、または無くなることもあります。中症~重症の方は、CPAP療法が第一選択です。

CPAP(シーパップ療法)について

鼻マスクから気道に空気を送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸を無くす療法です。
CPAP療法を受けて頂く場合は、睡眠ポリグラフィー検査後さらに1日の入院が必要となります。また、当検査後いったん退院し、後日CPAP治療を導入することも可能です。

Q&A

Q.睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか?
A. 睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)が繰り返される病気です。
いびきや不眠、起床時の頭痛、日中の眠気などの症状があります。日中の眠気のため、居眠り運転による交通事故などを起こしやすく、治療をせずに放置しておくと生命に危険が及ぶ場合があります。

●症状
 いびき・日中の眠気・夜間覚醒・不眠
●日中の眠気から
 交通事故・産業災害
 仕事上のミス・学業不振
Q.睡眠時無呼吸の原因は何ですか?
A. 多くの場合、空気の通り道である気道が、部分的あるいは完全に閉塞してしまうことよりおこります。そのため、睡眠時無呼吸は肥満の人、首が短くて太い人、顎が小さい人などに多く、もともと気道が狭い構造になっている上、睡眠中には咽頭の筋肉や舌(これも大きな筋肉です)が緩みさらに気道が狭くなっておこってくるのです。
Q.睡眠時無呼吸症候群(SAS)はまれな病気ですか?
A. 日本人の2~4%、約240万人がSASに罹患しているといわれています。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患っている方はさらに高い確率でSASを合併していることがわかっています。このように実はSASは身近に潜む病気なのです。
Q.治療方法を教えてください。
A. 睡眠時に鼻から一定圧を加えた空気を送り込むことにより、上気道の閉塞を取り除き睡眠中の気道を確保する非常に有効な治療法です。ほとんどすべての睡眠時無呼吸症候群の患者様に有効で、多くの患者様への治療の第一選択とされています。CPAP療法といいます。
Q.CPAP療法のメリットは?
A. ①生活習慣病の予防、改善により、死亡率の低下が望めます。
睡眠時無呼吸症候群の方は、健康な方と比較して高血圧を発症する可能性は2倍、狭心症・心筋梗塞は3倍、脳血管障害は4倍、糖尿病は1.5倍という報告があります。その他にも高脂血症・高尿酸血症の合併症も多いことが判明していますが、CPAP療法を実施すると、健康な人と変わらないほど低下します。

②昼間の眠気を解消し、交通事故などを防ぎます。
重症SAS患者様の眠気による労働災害、交通事故が最近注目されています。 CPAP療法により、よりよい睡眠をとり、交通事故労働災害を予防しましょう。