三郷総合病院

ごあいさつ

 三郷中央総合病院麻酔科は2名の常勤医と数名の非常勤医で構成されています。
麻酔科の第一の業務は手術を受けられる患者様の麻酔管理。平成25年度には手術室で1514件の手術が施行されました。そのうち、局所麻酔下での手術を除いた913件は麻酔科の管理症例でした。私たち麻酔科は病気や怪我を直接治療することはありませんが、麻酔管理を通して手術を受けられる患者様の体を守ります。

 もう一つ麻酔科には重要な業務があります。手術室のマネジメントです。三郷中央総合病院手術室では外科、心臓血管外科、脳外科、整形外科、泌尿器科、眼科という6診療科が手術を施行しています。各診療科は手術が必要な患者様に適切な時期に(多くの場合、なるべく早い時期に)手術を受けていただきたいと願っています。麻酔科もその思いは同じですが、手術室が混み合っていてお待たせすることがあります。お待たせする時間をなるべく短くするために、麻酔科は手術室のスタッフ(おもに看護師)とともに安全かつ効率的に手術室を運営することを常に心がけています。

 麻酔科医はいつも手術室にこもっているわけではありません。意外(?)と院内をウロウロしています。麻酔が怖い方、麻酔について疑問のある方、どうぞお気軽にお声をおかけください。私たちは皆さんの味方です。

麻酔について

手術をお受けになる患者様へ

「麻酔」とは何でしょう?難しい言葉でいうと、麻酔の4原則は「1.鎮痛、2.鎮静、3.筋弛緩、4.有害反射の抑制」です。つまり、手術ができるように手術部位の痛みをとったり、手術中患者様に眠っていただいたり、体が動いて手術の邪魔にならないように筋肉を緩めるお薬を使ったり、手術の操作により起こる危険な体の反応を抑えたりするのが麻酔です。残念ながら、現在のところ一つのお薬で麻酔の4原則すべてを網羅するようなものは存在しません。ですから、「麻酔を打ってはい終了!」ではなく、いろいろなお薬をバランスよく使い、手術そのものや麻酔薬に対する患者様の体の反応を手術中ずっと監視しながら手術が円滑に行えるように適宜調整しつつ麻酔を行っています。もちろん、手術中や手術後の痛みを最小限にすることも常に考えています。
「麻酔科の先生って手術中何してるの?」とたまに聞かれますが、具体的には下の図のような装置を用いて手術中ずっと患者様のお体の状態をみています。



~イラストは日本麻酔科学会ホームページより~


これらの他に、患者様の持病や体調などによっては別の装置を使いもっと詳しい情報を得ることもあります。最近は医療技術がとても発達してきており、麻酔関連の優れた器械が次々と世に出てきています。昔のように“必要な情報は得られるが患者様にとって大きな侵襲となる器械”ではなく“より低侵襲でよりたくさんの情報が得られる器械”が増えてきました。私たちは常に新しい技術を取り入れ、学び、日常診療に活かしています。
麻酔科医は“患者様という名の飛行機を上手に操縦しながら目的地まで安全かつ確実に送り届けるパイロット”と考えていただければ想像できるでしょうか?“ジェット気流(血圧や脈拍などが大きく変動)”に巻き込まれたらなるべく機体を安定させるように努力しますし、“離陸(麻酔導入;麻酔で眠っていただくこと)”と“着陸(覚醒;麻酔から目を覚ますこと)”の際は患者様のお体に特に負担がかかるため、その負担を最小限に抑えるためあれこれ手を尽くします。麻酔のお薬は昔に比べて副作用も少なく安全にはなっていますし、麻酔が原因で手術中に命を落とすという確率は約10万人に1人と大変まれではありますが、100%安全が保障できるものではありません。ですから、私たちは手術前にひとりひとりの患者様を訪問し、カルテで得られる情報だけでなく、その方の表情やお体の状態を拝見したり、麻酔の説明に対するいろいろな反応を受けその方に最適な麻酔法を考えたりしています。このように、オーダーメードの麻酔計画により麻酔の危険をかぎりなく0にする努力を怠らないようにしています。
私たちは日本麻酔科学会の有資格者です。どうかみなさま、あまり怖がらずに手術室にいらしてください!それに、手術室はテレビドラマと違って意外と穏やかな空気が流れているんですよ(^^)

スタッフ紹介

(部長) 竹内 嘉浩
資格 麻酔科標榜医
日本麻酔科学会専門医・認定医
医療経営管理学修士
専門 手術麻酔全般

(非常勤) 立川 真弓
資格 麻酔科標榜医
日本麻酔科学会指導医・専門医・認定医
日本周術期経食道心エコー認定試験合格(JB-POT・JSCVA)
PTEeXAM合格(米国 National Board of Echocardiography)
医学博士
専門 手術麻酔全般