三郷総合病院

診察担当医表

ごあいさつ

循環器科は主に心臓、血管に関係する病気の診療を行っています。具体的には以下のような疾患が対象となります。

  1. 狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患
  2. 心臓の弁の働きが悪くなる心臓弁膜症
  3. 心臓の筋肉の異常で心臓の働きが悪くなる心筋症
  4. 動悸、脈の乱れが出る不整脈
  5. 様々な原因で心臓の働きが悪くなる心不全
  6. 動脈瘤や閉塞性動脈硬化症などの大動脈および末梢血管の病気
  7. 高血圧症
当科には4名の常勤医が勤務しております。三郷、八潮、吉川地域で唯一、循環器当直医を配し、24時間体制で診療にあたっております。
どのような病気にも言えることですが、早期発見、早期治療が大切です。とりわけ循環器科で扱う疾患はしばしば命に係わるものがあります。胸や背中の痛みや違和感、動悸、息切れ、手足のむくみ、手足の冷感や痛みなど心配な症状があれば、お気軽に受診されることをお勧めします。

特色

血管内治療
当科では、心臓、末梢血管に対する血管内治療を積極的に行っております。

「経皮的冠動脈インターベンション」(PCI)

当科の中心的医療です。平成24年度は、計375例を施行しました。ほとんど全てを、手首の血管から行い、患者様の肉体的負担を大きく軽減しています。
又、命に係わる病気である急性心筋梗塞に対しては、PCIをいかに迅速に行うかが、患者様の予後を改善するために重要ですが、当院では24時間体制で治療が可能です。

「下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療」
下肢閉塞性動脈は足の血管が動脈硬化によって狭窄、閉塞し歩行時の痛みや、足の指の壊死が起こる病気です。詰まった血管を風船で拡張し血流を回復させることが、病変によっては可能であり当科でも積極的に行っております。

「その為の末梢血管に対する血管内治療」
腎臓の血管が細くなり、十分な血液が腎臓に供給できなくなる結果、腎機能が低下したり、高血圧の原因となることがあります。当科では腎動脈に対する血管内治療を行っております。

スタッフ紹介

循環器センター長 (副院長) 德弘 圭一
資格 日本外科学会専門医・指導医
三学会構成・心臓血管外科専門医
日本救急医学会救急科専門医
日本心臓血管内視鏡学会認定医・専門医
心臓血管外科専門医認定機構修練指導医
日本医師会認定産業医
ICD認定医
東邦大学客員教授
専門分野 循環器疾患(心臓・血管疾患)
心臓外科、虚血性心疾患、弁膜症、大血管・末梢血管外科

 (部長)新谷 陽道
資格 日本循環器学会認定循環器専門医・指導医
日本医師会認定産業医
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
植え込み型除細動器(ICD)研修認定医
ペーシングによる心不全治療(CRT)研修認定医
ICD評議会認定ICD(インフェクションコントロールドクター)
日本禁煙学会認定指導医
日本化学療法学会認定抗菌化学療法指導医
日本心血管インターベンション治療学会専門医・施設代表医
日本脈管学会認定脈管専門医
日本病院総合診療医学会認定医
日本感染症学会認定感染症専門医
専門分野 循環器疾患(虚血性心疾患に対するカテーテル検査及び治療)
消化管内視鏡検査

 渡邉 一平
資格 医学博士
日本内科学会認定医
専門分野 循環器疾患

循環器科について

循環器科を受診される方へ


初めて外来を受診された場合は、まず診察前に心電図、胸部レントゲンといった検査を診察の前に受けていただくことになります。これは循環器疾患を診察する上で必要最低限の情報を得るためです。引き続き医師の診察を受けて頂き、必要があれば追加の検査を受けていただくこととなります。当院は心臓CTやMRA(MRIを用いた血管造影)が外来で可能であり、検査のみの入院は必ずしも必要ではありませんが、外来での診察や検査にて精密検査や治療の必要があると判断された場合は入院していただくことになります。

入院後の精密検査と治療


入院後の中心となる検査はカテーテル検査と呼ばれるものです。入院翌日に検査を行い検査翌日には退院していただく2泊3日入院、又は入院当日に検査を行い検査翌日には退院していただく1泊2日入院を基本としております。心臓の筋肉を栄養している冠動脈という血管の入り口に、カテーテルと呼ばれる管を入れ造影剤を注入すると、冠動脈が狭くなっていたり詰まったりしているところがレントゲンで見えるようになり、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患の重症度を正確に評価することができます。又、心臓弁膜症の重症度の決定や、心不全での心機能評価にもカテーテル検査は重要な検査です。当科ではほぼ全てのカテーテル検査を手首の血管から行っており、検査後の長時間安静は不要となっております。

循環器科が扱う疾患でもっとも多いものが、冠動脈に狭いところが生じた結果起こる狭心症、心筋梗塞といった虚血性心疾患です。上記の検査で冠動脈に狭いところが見つかった場合は、

  1. 薬を飲んでもらう薬物治療
  2. カテーテルを用いた治療である冠動脈インターベンション
  3. 心臓の外から新しい血管を冠動脈につなぐ冠動脈バイパス手術

等の治療を受けていただくことになります。

当科では心臓血管外科と連携して治療方針を決定し、薬物療法のみでは効果が不十分な場合は循環器科で冠動脈インターベンションを、冠動脈インターベンションでも治療困難な場合は心臓血管外科で冠動脈バイパス術を行っております。
冠動脈インターベンションは風船治療とも呼ばれますが、小さな風船で狭くなっている血管を拡げて血流を回復させる治療法です。さらに一度拡げた血管が再び狭くならないようにステントと呼ばれる金属のチューブを血管に入れる手法が良く行われています。通常の狭心症の場合は、治療する血管の状態にもよりますが、最短3泊4日程度の入院で治療が可能です。当科では、冠動脈インターベンションもできる限り手首の血管から行い、術後の患者様の負担を最小限にするように努めております。又、急性心筋梗塞のような緊急処置が必要な疾患に対しても、24時間体制で上記治療を行うことが可能です。
又、風船治療やステント治療は手足の血管の治療にも大変有効です。糖尿病の方で血流障害により足が腐ってしまい切断を余儀なくされる様な事を、この治療により避けることができます。
不整脈については基本的には薬物治療を行います。しかしながら脈が極端に遅くなる不整脈(徐脈性不整脈)については心臓血管外科と共に、ペースメーカー植え込み術を行います。又、脈が速くなる不整脈(頻脈性不整脈)につきましては、適応がある場合は専門施設と連携し、カテーテルによる治療(カテーテルアブレーション)を行う場合もあります。

当科では、最短の入院で最良の治療結果を得るように日々努力しております。患者様により満足の得られる治療を目指し精進していきたいと思います。