三郷総合病院

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診療科のご案内

耳鼻いんこう科

診察担当医表

めまい外来の紹介


めまいがおこったときにまずどんな病気を思いうかべますか?
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍?めまいでもっとも怖いのは脳の病気ですが、実際におこる頻度は非常にわずかなものです。めまいでもっとも多い原因は耳からくるもので、実にめまいの7割程度をしめています。

耳からくるめまいについて

めまいの原因は耳といっても  ほとんどが内耳から  です。
耳からのめまいでもっとも有名なのは、  メニエール病  です。以前メニエール病は内耳が原因のめまいの総称として呼ばれていました。ですが、実際にはメニエール病は内耳からのめまいの中でも1割程度です。片方の耳の聞こえが悪くなったり耳がつまった感じ、耳鳴りなどがめまいと一緒に起こる病気がメニエール病です。また、めまいは数時間から半日続きます。
耳からくるめまいで最も多い病気は聞き慣れないかも知れませんが、  良性発作性頭位めまい症  と言う病気です。
このめまいはじっとしていると良くなるものの少し動くとめまいを繰り返す病気です。難聴や耳鳴りは伴いません。めまいがするので動くのが怖かったりいやになったりして、寝たきりにもなってしまうことがあります。このめまいは診断がつけばじっとしているより運動をすることで良くなっていきます。治療には作成した  運動療法  をご紹介します。
その他には、  前庭神経炎  や  めまいを伴う突発性難聴  などがあります。前庭神経炎は脳梗塞や脳出血を思わせるほどの強いめまい発作です。また、突発性難聴は突然のひどい難聴となりますが、その際にめまいを伴うこともあります。
その他、脳からのめまい、頸部からのめまいや、頭痛との関連のあるめまい、自律神経との関係のあるめまいなど様々なめまいがあります。
めまいは受診時には軽快していることがあります。めまいの診断で最も大事なのは、めまいがおこった時の状況を覚えておいていただくことです。  何度か繰り返しているめまい  であれば、次のことに気をつけて受診してください。めまいの状況をメモしてくださるとさらに診断に役立ちます。

めまいの治療

めまいの起こった時に気を付けるポイント!

*何時頃、何をしているときにめまいが始まった(起こった)か。
*じっとしているとめまいは軽快するか、持続しているか。
*聞こえが悪いことや耳鳴がめまいと一緒にあるか。
*これまでに同じようなめまいをくり返しているか。

診断

当院のめまい外来では、聴力検査・赤外線CCDを使った眼振検査(めまいがしているときは『眼振』といって眼が振るえるので、これを確認します)・重心動揺検査(体のバランスをみる検査)などの検査機器も利用して診断に役立てています。そして、正しい治療に結びつけていきます。
めまいについて、お困りの方は受診して相談してください。

スタッフ紹介

 山本 昌彦(やまもと まさひこ)
経歴・学会の役職 東邦大学名誉教授
専門 めまい

 吉田 友英(よしだ ともえ)
経歴・学会の役職 東邦大学医学部臨床支援室教授
東邦大学医療センター佐倉病院 副院長
専門 めまい